Vega-12Bが来た

Vega-12Bが届いた。
しばらく更新サボってたんでちょいと外に出て撮ってきた。

スペックから説明しようか～。

レンズ名:Вега-12Б(ベガ-12B)
F値:2.8～22
絞り羽根:6枚(プリセット絞り)
焦点距離:90mm
マウント:バヨネットB(Kiev-88/Kiev-60など、一般的にはPentacon Sixマウントという)
フィルター枠:58mm
レンズ構成:クセノター(4群5枚)
製造期間:1972～80?
製造工場:ARSENAL(Завод Арсенал:アーセナル工場)


Vega-12Bは絞り羽根が黒く塗られておらず真鍮色、レンズのコーティングは単層となっている。
いろいろ調べると、79年に製造終了と載せているサイトがある一方で80年のサイトもあるが、84年製造のシリアルの写真も見つけた。
後継機種のVOLNA-3が登場するのが1982年、しばらくは平行して生産していたのかもしれない。

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こいつを使うのに必要なPentacon Six-M42アダプターも買っておいた。
中国から来たアダプターは汎用品でカメラ側のマウント部を差し替えて別のマウントへ対応できる物だったが、
つくりがいい加減でフランジバックが狂っていたので、ばらして調整した。


便宜上アダプタの断面の一部分のみを示した。
カメラ側とレンズ側のそれぞれ赤線で切った部分が邪魔になるのでそれぞれ1mm～1.5mm程度削ればよい。

調整前はイモネジが当たる斜め部分が邪魔になって隙間ができており、それが元で狂っていた。
表面コーティングの厚さを考慮に入れていないのか、斜め部分を削っただけでは無限遠が出なかったのでカメラ側の赤線部分も削った。

Amazonなどで売られている4,000円台のアダプターと刻印から同一製品だと思うので、狂っていたら削ってみても良いだろう。


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しばらく引き伸ばしレンズを使ってたので、重く感じる(物理)。
カビ・曇り・目立った傷も無く状態はとても良い。

割と人気のあるレンズらしいんで細かいレビューは他の人に任せよう！他力本願！
一応画像は貼るけどね。今回は75%縮小のみ。
 

三重県某神社の( ﾟд ﾟ )


 庭のゼフィランサス


三重県某所のツツジ

アダプターを使ってK50へ装着して最短は30cmぐらい。
指標には60cmがあるのになぜか30cmちょいでピントが合う。



ブレブレな30m先の鳥居(三重県某神社)

K50で使った感じ、中判レンズで焦点距離90mmであるためかブレやすかった。
APS-Cで中判レンズを使うなら広角を選んだほうが使いやすいかも。
使おうにも手持ちだと遠景がブレブレなんでマクロで使おうと思う。


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ところでカメラや車とかの工業製品は大抵シリアルナンバーが振ってあって製造年や製造ラインなどが分かるようになっている場合が多い。


ロシアンレンズのシリアル番号は古い物や特殊な用途向けを除いて、多くは西暦下二桁で始まるといわれている。
これには規格があってОСТ-3-3293という資料で示されているという。
日本で言うところのJIS規格のようなものだが、従っていないレンズも多い。
ОСТ-3-3293は84年に定められたのでそれ以前のレンズのシリアルナンバーは工場独自の方式で管理されていたからだと思われる。

原文や詳しい資料がネットで見つからなかったが要約はこちら(ロシア語)で見られる。


なぜこの話を書いたかというと、今回のレンズのシリアル番号はキリ番だからでーす。Хорошо!
あと先頭2桁が西暦下2桁と載せてるサイトはあれど、なぜそうなのかに触れたサイトは見たこと無かったんで調べた。

とりあえず全桁見せると、何かの拍子で身元バレするかもしれないんで一部隠させてもらう。

7XX000番なのだ！･･････XXの部分は同じ数字だし、6桁しか無いんで隠すとしたら、この2桁しかない。惜しいことに777ではない。


本当かは分からないがロシアンレンズ・カメラのキリ番をあまり見かけないのは何かしらの記念品として供出され、一般市場には出荷されなかったからとロシアのサイトで見た覚えがある。

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Vega-12Bのレビューを載せといてなんだが、実はZenitar M Fisheye 16mm F2.8 M42も買ってました。もう届いているんで次回はそれのレビュー載せます。
今まで買ってきたロシアンレンズの中でも唯一の新品未開封で、手持ちレンズの中で一番高価ですorz。
そんなZenitar M Fisheye 16mmはピン押し式の自動絞り。手動絞りへの改造方法も説明します。